(13人の刺客・公式HPより画像引用)
最近邦画をよく観ているが、忘れないうちに。
この映画を観たいと思ったのは、役所広司がTVCMで
「お命、頂戴つかまつる!」と言っている緊迫感に動かされたのが、唯一の理由だ。
凶暴な主君、どんな上司でも部下は仕えなければならない。
それを達成する事が当然だった世の・・・うなりながら下唇をかみ続けた映画。
役所と市村正親の最後のシーンはさすがだった。
それから凶暴というか、精神を誤って育てられた稲垣吾郎の君主役は当たりだろう。
・・・そんな細かい事はどうでもいいような、魂のぶつかり合いがある。
自分の命を預ける事が、この現代にあるだろうか?
自分の死を賭けてまで守りたい正義に立ち向かった事があるだろうか?
ムリだ。
・・・
だけど、13人は命をかけたということだ。
「死」
死に対する思いが、現代とは全く違う。
この映画の最後の50分は切り合いと言われている。まさしくそうだ。
だが、その切り合いも最後の数分のためにあると言っても過言ではない。
見ていて苦しくなるような映画だが、見たことは後悔しない。
そんな映画だ。